著者のジェームズ・ボーエンさんがまさにその青年。
この本を読むと落ち込んでる気分がスッキリできると思うわ。
最近落ち込み気味だし、内容がすごく気になるよ。
※残念ながら2020年6月にボブが推定14歳でこの世を去りました。
悲報をうけ、もっとたくさんの人にふたりのことを知ってほしい想いを込めています。
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登場キャラクター
ホンサンザルの一匹。 電子書籍好きのクールなメス猿で、鋭い切り口で電子書籍や本を紹介する。
『キカザル』なので聞こえていないはずだが、ワル口にはすぐに反応する。また相手の口の動きから会話を推測できる。
気弱な新社会人。もともと本が苦手。
仕事が失敗続きで落ち込んでいたところ、ホンザルたちに出会い本の良さを学び始める。
ボブという名のストリートキャットはこんな人におすすめ
失敗に落ち込んでいるひと、つらい思いを抱えているひとへ
ドラッグ中毒とかホームレスとか。
でも、ボブと出会ったことで困難に立ち向かう強さを身につけていくのよ。
『ずっと多くの機会を与えられながらも、人生を立て直すことができずにいた。ボブとの出会いはそんな自分にとって、そしてボブにとってのセカンドチャンスだったのだろう』って
誰にでも、セカンドチャンスはめぐってくる。ってね。
そんな風につらいときに力と希望をくれる本なの。
落ち込んでたところなんだ。
今の僕にちょうどいいかもしれない
猫好きさんにもおすすめ
あなた猫好き?
びっくりするんだけど、映画化もされてて本人(本猫)役でボブがキャスティングされているのよ。
ほかにもYouTubeで路上演奏するジェームズさんの傍でくつろぐ姿とか、来日した時の様子も見れるわ。
じゃあ次に読んだらどんな気分になるか教えてあげるわね。
ボブという名のストリートキャットを読んだらどんな気分になる?
あとは自分が無意識に偏見をもってないかってことにも気付けると思うわ。
失敗してもあきらめないという気持ちをもてる
『寂しくてつらい日々でも、いつか必ずセカンドチャンスはやってくる。』ってね。
無意識の偏見はないか?と考えさせられる
でも、自分も心のどこかでそういった偏見をもっていないかって考えさせられるわ。
あふれる猫愛に感動!
一つはジェームズさんの猫に関する豊富な知識。もう一つはボブに対する真摯な姿勢、深い愛と責任感がわかるところよ。
じゃあこれからボブという名のストリートキャットのあらすじを伝えてくわね。
ボブという名のストリートキャットのあらすじ
どん底の人間と野良猫の出会い
2007年3月のある夜、ロンドン北部にあるアパートに帰宅中だったジェームズ・ボーエンは、部屋の前でマットに丸まっている猫を発見します。
独特の雰囲気をもち、妙に惹きつけられる茶トラの猫。子どものころから猫に囲まれて育ったせいか、猫をほうっておけない性格のジェームズは、近づいてその猫に声をかけます。
そしてこれがふたりの運命の出会いとなったのです。
ジェームズが近づいても逃げずに喜んでなでられるものの、首輪はなくやせ細っていて、どうやら野良猫のよう。
気にはなりつつも、簡単に拾って家で飼うことはできません。というのもホームレスであるジェームズは、行政の支援でアパートに入居しており、バスキング(路上演奏)の稼ぎでなんとか日々を暮らしている状態だったのです。
その上、麻薬中毒の治療も受けていました。
信頼を深め合うボブとジェームズ
猫は翌日も同じマットにいました。よく見ると怪我もしています。
猫の様子が気になりながらも、自分では飼うことができず葛藤するジェームズ。しかし数日後、弱々しくなった猫の姿を見てとうとうほうっておくことができなくなり、自分の部屋に入れて食べ物を与え、傷の応急処置をしました。
なけなしのお金をはたいて獣医に手当てしてもらったり、今後を考えて去勢手術を受けさせたりもします。ボブという名前もつけました。
傷が癒えるまでの間を一緒に暮らすうちに、ボブはとても頭のいい猫で、ジェームズをすっかり信頼していることがわかってきます。
好転し始めるジェームズの人生
傷も癒え、すっかり元気になったころを見計らって、ジェームズはボブを元の生活にかえそうします。
自分の生活状態では責任をもてないと考えたからです。
しかしボブはどうしてもジェームズのところに戻ってきます。そしてある日とうとう、いつも路上演奏をしているコヴェント・ガーデンに向かうジェームズにくっついてバスに乗り込みます。
しかたなくボブを連れて行くと、出会う人が次々と声をかけてくるようになりました。それまで、自分はまるでここにいないかのように無視されてきたジェームズはこの変化に驚きます。
そしていつもの場所で演奏をはじめてみると、いつもより多くのお客さんが集まり、普段の倍以上の収入を得ることができました。人を惹きつける不思議な魅力をもったボブに、みんなが集まってきたのです。
困難を乗り越え、さらに絆を深めあうふたり。それから・・・
そうしてふたりは、一緒に路上演奏に出かけるようになります。
といっても、ジェームズはお金のために無理にボブを連れ出すわけではありません。
ボブの気が向かない日はそのまま家に残していきます。ボブはジェームズと一緒に出かけるのを好んでいるようでした。
すばらしい相棒を得て人生も気持ちも好転していくジェームズですが、そう簡単にハッピーエンドにならないのが現実。ここから様々な困難が降りかかります。
しかしそれがどんなに不条理なものであろうと、信頼し、支え合うことのできる相棒を見つけたふたりは、くじけずに乗り越えていきます。
そして困難を乗り越えるごとに、彼らの絆は深まっていったのです。
ボブという名のストリートキャットのAmazonの評価は?
高評価(星5つ)のコメント
「ボブ」=「招き猫」、福を呼ぶ
(中略)とにかく、ネコ好きの方には、めっぽう、楽しめる一冊です。若い小学生クンにも、お勧めですネ。この本が手元にあると、なんだか、すぐそばに、「ボブ」が、居てくれているように、思えて・・。筆者も、「ボブ」から、はげまされているような、気がします。
引用:Amazonレビュー
低評価(星3つ)のコメント
猫も好きですし優しいお話しで毒がなくて良いのですが可もなく不可もなくでした
引用:Amazonレビュー
内容としては普通でした
引用:Amazonレビュー
それに、実話なのにフィクションみたいだから、よけいに普通っぽいって感じるのかもしれないわ
ボブの気持ちがもっと知りたいと思う
引用:Amazonレビュー
猫のボブ視点から見たふたりのストーリー、読んでみたい。
ボブという名のストリートキャットの奥付き情報
タイトル | ボブという名のストリート・キャット (原書タイトル ”A Street Cat Named Bob”) |
著者 | ジェームズ・ボーエン (James Bowen) |
ジャンル | ノンフィクション |
出版元 | 辰巳出版 |
出版年 | 2013年12月刊行(kindle版電子書籍は2014年4月) |
ページ数 | 277ページ |
- 著者ジェームズ・ボーエン (James Bowen)の略歴
1979年サリー(イングランド南東部)生まれ。路上演奏で生計を立てていた2007年に野良猫ボブと出会う。その奇跡の出来事を綴った『ボブという名のストリート・キャット』は、世界40カ国以上で翻訳化。続編の『ボブがくれた世界 ぼくらの小さな冒険』と合わせ累計1,000万部超えの大ベストセラーとなる。2017年には映画『映画ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』も公開され、世界中で大ヒットとなった。
引用:本の奥付き情報より
- 訳者:服部京子氏の略歴
翻訳者。中央大学文学部卒業。訳書に『ボブという名のストリート・キャット』『ボブがくれた世界』『ボブが教えてくれたこと』(すべて辰巳出版)など。
電子書籍 | kindleあり、楽天koboあり |
オーディオブック化 | なし |
映画化 | あり。『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』(2016年公開) 続編 “A Gift from Bob” (邦題:ボブがくれた世界)も2020年後半(日本では2021年)公開予定 |